箱根の湯は、専用の源泉井戸 2本から温泉を引いています。
箱根の湯の源泉井戸(源泉台帳名:湯本123号泉、126号泉)は、本館より1,500mと2,000mの山腹にあり、
地下1,000mより温度61.6度、毎分150リットルの温泉が湧出しており、1日に換算すると216トンになります。
井戸からの原湯は貯湯タンクを経由して、充分な温泉が内湯、露天風呂の各浴槽に補給されます。そして、補給された分と同じ量の温泉が流れ出すことにより、常に一定の新鮮な温泉が入れ替わっているのです。温泉の掛け流しだけの浴槽は隅によどみができ、浴槽内に温度のバラツキができます。そこで「循環減菌濾過装置」を使用することにより、単なる掛け流しよりも、浴槽の温泉が綺麗になり、温度を一定にすることができます。
箱根の湯では、開店前に各浴槽の清掃と温泉の入れ替え、定期的な細菌検査を専門機関に依頼し、安全性を常に確認しています。箱根の湯は温泉の質にこだわっています。「温泉掛け流し+循環減菌濾過装置」の安全で綺麗な温泉をお楽しみください。
※なお、箱根町では飲泉が条例で許可されていませんので、飲泉はお控えください。
温泉利用施設名称 | 箱根の湯 |
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源泉名 | 湯本 123号・126号混合 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉・弱アルカリ性・低張性高温泉(旧泉質名 含石膏−弱食塩泉) |
泉温 | 源泉 61.6℃ 浴槽 42.0℃ |
pH | 8.07 |
温泉分析年月日 | 平成16年7月16日 |
調査及び試験者 | 神奈川県温泉地学研究所 技術吏員 菊川城司・代田寧 |
登録分析機関名及び登録番号 | 神奈川県温泉地学研究所 神奈川県知事登録第1号 神奈川県温泉地学研究所長 |
温泉の医冶効用は、その温度その他の物理的因子、化学的成分、温泉地の地勢、気候、利用者の生活状態の変化その他諸般の総合作用に対する生体反応によるもので、温泉の成分のみによって各温泉の効用を確定することは困難であるが、当温泉の禁忌症、適応症はおおむね次の通りです。
温泉には老化現象が認められ、地中から湧出した直後の新鮮な温泉が最も効用があるといわれているが、それぞれの泉質に適する用い方をしなければかって疾病に不利に働く場合がある。したがって浴用上の注意事項はおおむね次のよることとする。
平成16年8月20日
神奈川県小田原保険所長
陽イオン | |
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成分 | ミリグラム |
リチウムイオン(Li +) | 0.24 |
ナトリウムイオン(Na+) | 617.00 |
カリウムイオン(K+) | 11.10 |
マグネシウムイオン(Mg2+) | 0.36 |
カルシウムイオン(Ca2+) | 280.00 |
ストロンチニウムイオン(Sr2+) | 0.64 |
第一鉄イオン(Fe2+) | 0 |
アルミニウムイオン(Al3+) | 0.05 |
マンガンイオン( Mn2+) | 0.03 |
亜鉛イオン( Zn2+) | 0.00 |
陽イオン計 | 909.00 |
陰イオン | |
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成分 | ミリグラム |
フッ素イオン(Fー) | 0.54 |
塩素イオン(Clー) | 1120.00 |
硫酸イオン(SO42ー) | 554.00 |
炭酸水素イオン(HCO3ー) | 25.1 |
炭酸イオン(CO32ー) | 0.23 |
硝酸イオン(NO3ー) | 0 |
メタケイ酸イオン(HSiO3ー) | 1.26 |
メタホウ酸イオン(BO2ー) | 1.76 |
陰イオン計 | 1700.00 |
遊離成分 | |
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成分 | ミリグラム |
メタケイ酸(H2SiO3) | 51.00 |
メタホウ酸(HBO2) | 22.60 |
遊離二酸化炭素(CO2) | 0.34 |
遊離硫化水素(H2S) | |
遊離成分計 | 73.90 |
微量成分 | |
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成分 | ミリグラム |
銅イオン(Cu2+) | 0.00 |
鉛イオン(Pb2+) | 0.00 |
カドミウムイオン(Cd2+) | 0.00 |
総ヒ素(As) 0.00 | 0.325 |
微量成分計 | 0.325 |